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かかりつけ医について(連載3②)尼医ニュースより転載 地域包括支援センター職員の投稿

かかりつけ医

                    尼崎市「大庄北」地域包括支援センター 井上 美穂

かかりつけ医はどちらですか?

 地域住民から介護相談等があると「かかりつけ医はどちらですか?」と医療の情報を確認します。 
 「〇〇クリニックの△△先生。ずっとお世話になっていて。」とすぐに答える方、「かかりつけ医?」とピンとこない方、「あちこち掛かっているからなぁ。どの先生かなぁ。」と言う方、大きな病院で検査を受けたがその後受診は無い方、年1回検査受診をするだけの方、月1回定期受診をしていても「薬はもらいにいくけど、相談はしていない。」「主治医は▲▲先生だが“かかりつけ医”となるのかな。」という方、様々おられます。
 答えが返ってこない場合には「体のことや困っていることを相談できて、一番ご自身のことを分かってくれている先生はどうですか?」ともう一度質問します。
 定期受診をしていない方には、“かかりつけ医”を探すところから相談をしていく必要があります。
 “かかりつけ医”の定義が地域性により変わり、それぞれの医師によっても考え方に差があるとしても、患者側が「私の“かかりつけ医”は△△先生」とすぐに答える方が相談者の5割くらいいれば、医師側から「□□さんの“かかりつけ医”は私です。必要時にはいつでも連絡ください。」とそういっていただける患者さんはどのくらいおられるのか、率直にお伺いしてみたいです。

かかりつけ医は心強い存在

 高齢者の中には医療が必要なく生活出来ている方、医療を拒否して生活をしている方、長年医療とともに生活をしている方など地域の状況も様々ですが、全く医療を切り離して最期を迎えることができない時代の中で、少しでも本人の生き方、人生に寄り添ってともに支援をしていただける“かかりつけ医”の存在は、私達相談支援者にとっても心強い存在です。
 日頃より地域包括支援センターの業務にご理解・ご協力いただいております“あま☆ドクター(多職種連携ドクター)”の先生をはじめ、大庄地区の先生方には医療だけではない生活課題を多く抱えた高齢者の相談をさせていただき、大変お世話になっております。例えば、未受診で急に介護が必要となり初めて地域包括支援センターに相談があった場合、緊急性がある時には初回往診や介護保険主治医意見書の依頼、高齢者虐待で成年後見制度の診断書作成など最小限の情報の中で相談させていただくこともあります。
 複雑に課題が絡み合っている場合には多職種のこまやかな連携が必要になり、先生方には外来診療時間以外にも相談にのっていただくことも多くあります。そういった信頼関係のある連携の繰り返しの中で、地域包括ケアシステムが少しずつ積み重なってきていることを実感しております。今後も医療・介護・保健・福祉が連携をしながら地域づくりを進めていけるように努めて参りたいと思っております。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

医師からのコメント

朝田先生からのコメント

 私たち医師のほうから患者さんへ「私があなたのかかりつけ医です。」と言ったことは一度もありません。下手すれば「あなたのかかりつけ医は私だから、ほかのところは受診してはいけません。」というような取られ方をしてしまうかもしれないからです。本当のかかりつけ医と患者の関係は一朝一夕にできるものではなく、長年培われた信頼関係から生まれてくるものと考えています。ですから時々初診の患者さんでいきなり、「かかりつけ医がいないので、かかりつけ医を作っておきなさいと言われてきました。」と言われるとこれからどのようにして信頼関係を築いていけばよいのか戸惑うことがあります。

夏秋先生からのコメント

 かかりつけ患者さんに介護予防サービスや介護がそろそろ必要かなと思った時、その申請のために、地域包括支援センターを紹介します。それを知らない方が多いので、いきいき介護保険パンフレットに掲載されている電話番号に丸印をつけて渡します。そして、電話した時に、「主治医は夏秋です」と言って下さいと伝えます。包括センターの皆様、いつもお世話になりありがとうございます。
 「もうこの前、〇〇科の先生にすすめられて申請しましたわ!」と言われて、かかりつけ医を自負していながら「しまった!」「まだまだ患者さんのことを理解できていない」と思う事もしばしば。他科の先生との連携も必要だと思っています。
 余談・・要介護認定の申請はサービスが必要になった時にするものですが、先に申請しとかないといざという時に困るからという方がちらほら。市民啓蒙必要ですね!

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