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かかりつけ医について(連載4①)尼医ニュースより転載 地域包括支援センター職員の投稿

かかりつけ医

                              中央東地域包括支援センター

もっと早くかかりつけ医に相談されていたら・・・

 私たちは高齢者が住み慣れた地域で最後まで自分らしい暮らしを続けられるようにと支援させていただいています。支援する中で加齢、健康への不安、認知症等様々な問題を抱えておられることが分かります。私たちは少しでも問題が軽減するためにかかりつけ医への相談や介護保険サービス利用につなげるなど多職種と連携しながら奮闘しています。いつも思うのですがもっと早くかかりつけ医に相談されてたら・・・と。
 かかりつけ医の定義として「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」となっていますが、不安なこと、心配なことを上手く言えない高齢者が大勢いること、先生に言っても聞いてくれない、パソコン画面を見るだけで顔を見ないという声が多いことを知ってほしいです。診察時に変わりないですか?と聞くだけでなく、食事のことや家族のこと、普段どう過ごしているのかなど何でもいいので聞いてください、会話してください、そこからご本人の全体像の把握をお願いします。距離を縮めてかかりつけ医として関りをお願したいです。

かかりつけ医は地域包括ケアシステムの要

 介護サービスを利用されている方ならば、ケアマネジャーとの連携や顔の見える関係づくりのためにサービス担当者会議、地域ケア会議などに是非参加していただきたいです。
 敷居が高く相談しにくい、声をかけにくいと感じているとケアマネジャーからもよく聞きます。医療と介護との連携なしでは高齢者の支援はできません。私たちは先生方ともっと連携を取りたいと常に思っています。地域包括ケアシステムの構築に向けて、かかりつけ医には要になっていただき高齢者の在宅生活を支援していきたいと思います。

私たちからのお願い

  • 高齢者への説明は分かりやすくお願いしたいです。理解されてないのに分かりましたと返事されることがあります。
  • 認知症状が改善されず、医師に相談したが薬の量が倍になっただけでした。きちんと対応してほしい。
  • 主治医意見書を読みやすい字で記入してほしい。医療用語で書かれていることがあるが分かりません。
  • くすりが増える一方にならないよう、服薬を終了する時期についても高齢者に助言、指導をしてほしい。高齢者に口頭説明だけでは覚えられないため、書面にて分かりやすく説明していただきたい。

 先生方とは良い関係性を築きたく、勝手な事ばかり申し上げました。

医師からのコメント

横田先生からのコメント

 高齢者への病状説明については、理解されていなければ全く意味をなさないどころか信頼関係も崩れる可能性があります。説明して指導するだけではなく、病状や治療計画については患者さんと相談して希望も伺ったうえ、お互いに納得(理解、確認行動)することが重要だと考えています。その情報は必ず多職種で共有すべきで、定期的なケア会議も行うべきと思います。
 主治医意見書に関してですが、ご指摘の通り、介護に関係のない難しい治療内容を記したものもあります。主治医はかかりつけ医であることを心得て、介護病名と生活状況を大きくてわかりやすい字で記すべきと思います。
 かかりつけ医は地域医療、保健、福祉を担う総合的能力を有し、なんでも相談できる医師であることとの定義ですが、実際はまだそのような医師は少ないのかもしれません。そうした中、地域住民から信頼される医師を目指すための「かかりつけ医機能研修制度」があります。私も地域のかかりつけ医としてこの研修を受けており、これからも研鑽を重ねてまいります。

橋本先生からのコメント

 中央東、大庄南地域包括支援センターからの提言はもっともなことだと思います。
 主治医として患者さんに向かう時に生活背景を把握することは当然のことです。ただし、限られた診察時間の中で情報を収集することも困難であることを理解していただきたいと思います。それを補完するため当院の場合看護師による聞き取りあるいは受付事務に待合室での状態等を医師に伝えるようにして少しでも情報が得られるように心がけています。
 投薬の説明については院外処方の場合調剤薬局から詳細な説明がされていますので医薬連携を有効に活用できればと考えます。また急性期病院との医療連携はむこねっと医療連携システムを活用すれば情報がリアルタイムに得ることが可能です。残念ながら現時点では介護職にはアクセス権限が認められていません。
 前回朝田先生が述べておられましたようにかかりつけ医というのはあくまで患者さんが決めるものなのでわれわれはあくまで主治医として対応しています。
 かかりつけ医は日本医師会が進めていることですがあまりに追求しすぎるとイギリスのような家庭医制度につながり医療保険体制の根幹にかかわる危惧はあります。

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