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かかりつけ医について(連載4②)尼医ニュースより転載 地域包括支援センター職員の投稿

かかりつけ医

                        大庄南地域包括支援センター 北村 佳代子

かかりつけ医との連携

 高齢者の相談を受ける中で、かかりつけ医をもっておられない方も多いですが、体調の異変や健康管理の相談にのってくださり、必要な時には高度な医療機関につないでくれるかかりつけ医がいることは、本当に心強く、必要なことだと思っています。
 かかりつけ医との連携においては、ケマネジャーとしてかかりつけ医から病気の見通しなどの情報をいただくために、生活状況の異変などを端的に伝えられるように心がけています。また、ケアマネジャーとしての視点をかかりつけ医が重要視して下さり、状態の悪化を防げた時は他種職連携チーム一員として嬉しいこともあり、日々、異変を早期に発見できる薬剤を含めた医療についての勉強の必要性を感じています。

医師に求めること

 医師に求めることはそれぞれの方で考えが違うとは思いますが、ある方は内科と整形外科を個人医院にかかり、長年苦しんだ別の症状については高度医療の総合病院につながり、診てもらうようになりました。総合病院への通院により病名がわかり、症状が改善されましたが、高齢のため通院が困難になってきたため、ある日、その病気も内科の個人医院に診てもらうことを提案しましたが、継続して通うことを希望されました。その理由はその総合病院の先生がつらい症状を理解し、親身になって対応してくれたことや、一言の優しい言葉が嬉しかったからとのことでした。医師は病気を診て、病気を治すのが役割だと考えますが、医師の何気ない労いの言葉や対応で癒やされ、信頼につながり、いっそうの症状の改善につながるのだと感じました。

隠れているニーズの把握

 私たち相談援助職においても、ADL低下で買い物に行けなくなったなど、表面に見えている問題点だけをみるのではなく、その心情に寄り添いながら隠れているニーズを把握しなければなりません。そのためには病歴やADLの状況以外に生活歴、家族関係などの環境面にも目を向け、何が問題になって今の状況が起こっているかを多面的にアセスメントしながら、統合的に見て、その方のニーズを把握しなければならないと感じています。また、その方の人生を理解し、病気のつらさや精神的なつらさも理解しながら、信頼関係を構築し、必要な時にはこちらから提案しながら自己決定を促し、自立に導いていくのが仕事だと思っています。

医療と介護の専門職の連携

 地域包括ケアシステムの重要性が謳われるなか、高齢者の皆さん一人一人が生きてきた背景や、人生観、価値観が違うことを前提に、かかりつけ医とケアマネジャー等の医療と介護の専門職が連携することで、その方への理解を深めながら情報を共有しながら、その方の在宅生活を支えていくことができればと考えています。

医師からのコメント

横田先生方のコメント

 「ケアマネジャーなど相談援助職は患者心情に寄り添い隠れたニーズを把握すべき」、まさしくおっしゃる通りに動いてくださるケアマネジャーさんも多いと思います。我々医師も、患者さんの疾病だけを診るのではなく、感情心理、生活状況の把握から今後のニーズを考えることが重要であると再確認しました。そして、医療・介護の立場から情報共有し、その人の生活支援を行うためには、退院調整カンファレンスやケア会議などへの積極的な出席が必要であると思います。

橋本先生からのコメント

 中央東、大庄南地域包括支援センターからの提言はもっともなことだと思います。
 主治医として患者さんに向かう時に生活背景を把握することは当然のことです。ただし、限られた診察時間の中で情報を収集することも困難であることを理解していただきたいと思います。それを補完するため当院の場合看護師による聞き取りあるいは受付事務に待合室での状態等を医師に伝えるようにして少しでも情報が得られるように心がけています。
 投薬の説明については院外処方の場合調剤薬局から詳細な説明がされていますので医薬連携を有効に活用できればと考えます。また急性期病院との医療連携はむこねっと医療連携システムを活用すれば情報がリアルタイムに得ることが可能です。残念ながら現時点では介護職にはアクセス権限が認められていません。
  前回朝田先生が述べておられましたようにかかりつけ医というのはあくまで患者さんが決めるものなのでわれわれはあくまで主治医として対応しています。
かかりつけ医は日本医師会が進めていることですがあまりに追求しすぎるとイギリスのような家庭医制度につながり医療保険体制の根幹にかかわる危惧はあります。

コメント

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